レチノールは美肌効果の高い成分ですが、刺激が強い成分でもあります。
赤み・ヒリヒリ・皮むけなどのレチノール反応が出ることがあり、ある程度は仕方のないものです。
ですが、避けられる刺激は避けたほうがお肌のためには絶対良い!
使い方に注意することで、刺激を最小限に抑えることができますよ!
この記事でわかること
- 副作用を最小限にするためのレチノールの上手な使い方
この記事のポイント!
- レチノール反応は、使い方に注意することで最小限に抑えることができる
- 最初は無理せず、低濃度のものを少量から使い始めるのがおすすめ
- レチノール使用中は、紫外線対策は必須!
- 別のトラブルをレチノール反応だと思い込んでいる場合もあるので、あまりにもひどい場合は我慢しすぎず専門医に相談しましょう。
レチノールはどんなトラブルにも対応できる万能成分。その分、副作用もある
レチノールは、どんな世代、肌悩みを持つ人にとっても効果が期待できる万能とも言える成分ですが、「良薬は口に苦し」という言葉もある通り、副作用もあります。
レチノール化粧品を使う上で避けて通れないのが、レチノール反応と呼ばれる副作用です。
「レチノール反応」とは?
レチノール(ビタミンA)に対して、過剰に反応し、
- 乾燥
- 皮むけ
- 赤み
- 腫れ
- かゆみ(むずむずする)
- ヒリヒリ感
などの症状が出ることを「レチノール反応」と呼びます。(A反応やレチノイド反応と呼ばれることも。)
もともとの肌にビタミンAが少なかったり、年を取ってビタミンAが足りない肌が、ビタミンAを急激に吸収すると起こる反応で正常な反応です。
レチノール反応は一過性のものだが、できれば避けるべき
どんなにひどいレチノール反応が起こったとしても、それは一過性のもの。
反応が起こるということは、それだけ肌にビタミンAが足りていないということで、そんなお肌にこそ、継続してビタミンAを補うべき。
継続使用して、肌に充分なビタミンAが貯蔵されると、症状が出なくなります。
「だったら、別に何も気にせずレチノールを使えばいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、お肌にとってはどんな刺激も避けられるなら避けるべきです。
たとえそれが好転反応だったとしてもです。
お肌に大きな負担かかっているのは事実なので、刺激は最小限に抑えるのが良いんです。
そこで、次の章では副作用を最小限に抑えるための上手な使い方をご紹介します。
レチノールの上手な使い方で副作用を最小限に抑える!
レチノールの使い方のポイント
- いきなり高濃度のレチノールは使わない
- 塗りすぎない・少量から使い始める
- 紫外線対策はしっかり行う
- 様子を見ながら臨機応変に対応する
- 反応がひどい場合は、我慢しすぎず医師に相談
いきなり高濃度のレチノールは使わない
レチノールの効果を最大限に得たい気持ちは分かりますが、いきなり高濃度のものを使い始めるのはやめましょう。
ひどい赤みや皮むけが出た場合、人と会うのが苦痛になるほど。
レチノールに対して苦手意識が出てしまい、「やっぱり私には合わないんだ」と思い込んで2度と使わない・・・ということになるのは非常にもったいないです。
レチノールは濃度が高ければ良いというわけではありませんので、最初は低濃度のものから慣らしていきましょう。
慣れて刺激を感じなくなった段階で徐々に濃度を上げていくステップアップ方式がおすすめです。
刺激を抑えつつ浸透をよくするために「リポソーム化」している商品を選ぶのもおすすめです。
塗りすぎない・少量から使い始める
ビタミンAが不足した飢餓状態の肌に、いきなり大量の栄養満点な食事(ビタミンA)を与えるとお肌がビックリしてしまいます。
最初は少量から始めて、様子を見ながら量を増やしていくのが正しい使い方。
例えば、推奨された使用量がパール2粒分の場合は、1粒分から始めて様子を見るようにします。
刺激がマイルドになるので、他の保湿クリームと混ぜて使う方法もおすすめです。
また、朝晩使う商品なら、まずは夜だけ使ってみるといったように使用頻度を下げてみるのも良いでしょう。
紫外線対策はしっかり行う
レチノールには、ターンオーバーをケアする効果があります。
そのため、レチノール使用中のお肌は、普段より薄くなりがち。
さらに、レチノールが塗られた肌は、コラーゲン生成機能を働かせて保湿するといった本来のお仕事にかかりっきりになります。
自分自身を活性化させるのを最優先とし、紫外線を防御するお仕事は二の次となるため、普段より防御力は落ちてしまうんです。
ですので、日焼け止めクリームは必須となります。
その他、帽子や日傘なども利用して、紫外線対策はしっかりと行うようにしましょう。
様子を見ながら臨機応変に対応する
いったん慣れたと思っても、自分の肌の状態によってはレチノール反応が繰り返されることがあります。
季節の変わり目や生理前、体調が悪い時などは、肌の状態も変化します。
そんな場合は、再度量を加減したり、他の化粧品と混ぜて使うなど臨機応変に対応しましょう。
反応がひどい場合は、我慢しすぎず医師に相談
赤みや皮むけなどが耐えられないほど酷い場合は、我慢しすぎず医師に相談することも大切です。
レチノール反応は、アレルギー反応や毒性反応ではありませんが、レチノール以外の成分に反応してしまっている可能性もあります。
「レチノール反応が辛いけど、これもキレイになるため・・・」と我慢しすぎず、心配な場合は専門医に相談しましょう。
使う化粧品を変えてみるのもおすすめです。
まとめ
レチノールは効果が高い反面、刺激も強い成分です。
レチノール反応があっても継続使用することが大切ですが、避けられる刺激は避けたほうが良いのも事実。
長く使えば使うほど高い効果が得られるので、今回ご紹介した使い方を参考に、副作用を最小限に抑えつつ、徐々に肌に慣らしていってくださいね。